何故自社株買いで株価が上がる?
ROEによる株価上昇
当ブログはトレード初心者の方も多いのでROEをしっかりと理解していない方も多いのではないでしょうか?
そもそもROE(Return On Equity)は、「当期純利益÷自己資本(株主資本)」で求められる自己資本利益率のことです💡
この指標は簡単にいえば株主から集めた資金を使うことで企業がどれくらい効率的に収益を得たのかを表しています✍️
このROEが上がると株主や投資家からの評価が高まるため、それが株価の上昇につながっていきます!
自社株買いによってROEが高まるメカニズムを以下の例で説明します👇
〇自社株買いでROEが高まる例
当期純利益が2,000万円、自己資本が1億円の企業では、ROEは以下の式で計算されます✍️
2,000万円÷1億円×100=20.0%……【1】
自社株買いは自己資本を使って行われるため、たとえば2,000万円分の自社株を購入する場合は、以下のように自己資本が減少します。
2,000万円÷(1億円-2,000万円)×100=25.0%……【2】
【1】と【2】の計算結果を見てわかる通り、自社株買いをすれば自己資本が下がるので、自然とROEが高まっていく仕組みとなります🤔
ROEが高いほど、自己資本の効率性や収益性が高いことを意味するため、世の中の投資家から注目されやすくなりますよね😏👌
PERによる株価上昇
PER(Price Earnings Ratio)は「株価÷1株当たりの純利益(EPS)」で計算される株価の割安度を判断するための投資尺度です💡
ある株価に関してEPSの何倍の値段がつけられているかを表しており、PERの数値が低いほど株価は割安であると判断されます🧐
自社株買いによってPERが変動するメカニズムも以下の例で説明します👇
〇自社株買いでPERが下がる例
株価が2,000円、当期純利益が2,000万円、発行済み株式が10万株の企業では、PERは以下の式で計算されます✍️
(EPSは「当期純利益÷発行済み株式数」の式で計算)
2,000円÷(2,000万円÷10万株)=10倍…【3】
自社株買いで2万株を買い戻した場合、発行済み株式は8万株に減少(10万株-2万株)するため、この場合のPERは以下の式で算出できます👇
2,000円÷(2,000万円÷8万株)=8倍…【4】
【3】と【4】の結果から自社株買いによってPERが2倍下がったことがわかりますよね?
つまりこの株式は割安の状態になったため、投資家から注目される可能性が高まる可能性があります🤭
自社株買いを行うと発行済み株式が減り、その影響でPERも下がる仕組みはしっかりと理解しておいでください!
ただし。。。ROEやPERは株価に影響を及ぼすが、実際の株価は投資家の動向によって変わります🤔
そのため自社株買いは必ずしも株価が上昇するわけではないということは理解しておいてください🧐
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